新・路露日記

路傍の露が ひねもすのたりと書きとめる あることないことだいありぃ〜
たわいなきかな路露日記 三日坊主にならなきぁいいけど
気合いを入れて 壱、弐(NEW)の見参!
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ポップコーン

シゲルは昨日の失敗を思い出しながら

頭をさすっていた


…「腫れていないや」


保冷剤を凍らせたアイシングをした

その効果があったのかもしれない


部屋の地袋で探し物を発見し

喜びいさんで立ち上がったところに天袋が


ジキンジキンな痛みで床にのたうち回り

冷や汗を流しながらバタバタしていた姿が

多少痛んだかもしれない脳裏に浮かんだ


「ポップコーンでなくてよかったぁ」


口に出した時

「シゲル ポップコーンがどうしたって?」

シゲルをシゲシゲと見つめているマサルが

目に飛び込んできた


「なんでお前がここにいるんだよ?」


そんな質問をぶつけたシゲルは

質問の無意味さに気付いた


(そっかぁ これは小説だからか)


大体シゲルという名前だって作者の名前じゃ

作者がカッコ悪すぎると思って適当につけた名前らしいし

マサルにしたって実に怪しいもんだ…


その頃 作者は爪を切っていた…パチンパチン!


パチンパチンとページの裏から聞こえていたので

シゲルはポップコーンを思ったのだった


「いや べつに ポップコーンでなくってよかったと…」

「何が?」

マサルはシゲルとマサルとも劣らぬオバカな顔で見つめなおした


(どうも作者を思うと

老化とダジャレは比例して増えるものらしい)


「俺がポップコーンならコブが半端なかっただろうって思ってさ」

「何で?」


大体ポップコーンは拷問の所為でできたものだから…

マサルの顔にこの事をぶつける気にはならなかった


『袋に入れられ熱地獄

耐えきれなくなって 飛び跳ねて

袋にぶつかりコブだらけ


コブの上にもコブが出来

トーモロコシかどうかの判別さへ出来ない

まだ ジャブの嵐の方がましだぜ』


野球場で隣のポップコーン同士の会話を聞いた時から

シゲルはそう信じてきた


今でも野球場ではザックリ考えて

5万人×20個=100万個の…それ以上のポップコーンが

野球も見ずに手から口に去っていく


「食べる?」

なんと恐ろしい事にマサルがポリポリしていたのは

まさしくポップコーンではないか!


(だからさ こんな安直な小説に俺出たくないと

言いたかったけど…マネージャーなんているわけないしなぁ)


「カ〜〜ット!」

作者の雄叫びがページに響き渡った


(作者のお散歩タイムが迫ってきたので

突然の休筆!…アリッ?なわけ??)


シゲルの声は声にならずマサルも消えて

テーブルの上に静かなポップコーンだけが残っていた

| 気分は小説家 | 17:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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